2023年度 両毛地域青年会議所協議会 会長所信
第53 代会⾧ 新井 庸一
【はじめに】
私は館林で生まれ、足利で育ち、今はその両方で会社を営んでいます。私たちは普段の生
活でも県境などを意識せず、この両毛地域を毎日のように行き来している状況です。両毛地
域は昔から文化面や経済面などの結びつきが強く、一つの生活圏として人々が集い栄えて
きました。今なお、政令指定都市と変わらぬ人口規模や経済力を有しています。宇都宮を中
心とした栃木県、前橋や高崎を中心とした群馬県という地域構造とは一線を画しながら、そ
れぞれのまちが個性を持って輝き、ときには連携を意識し発展を遂げてきました。この両毛
地域青年会議所協議会(以下、両毛6JC)においても、1971 年に両毛地区青年会議所懇談会
として発足して以来、多くの交流を主軸とし今もなお活動し続けています。
私はこれまで両毛6JC に多くの出向の機会を頂戴し、LOM の垣根を越え、繋がりを持
ち、情報や意見を交換し、語り合う楽しさ素晴らしさを学ばせて頂きました。それは、半世
紀を超え先輩諸兄姉が「21 世紀において自立した名誉ある両毛の実現」を掲げ、活動し続
けてきたことに他なりません。この両毛を愛する人を増やし、両毛を未来永劫輝く地域にし
ていくのは私たちの使命であります。
【郷土愛を育むために】
両毛地域に生活する子どもたちが、どれだけこの両毛地域のことを知っているのでしょ
うか。またこの両毛6JC を知っているのでしょうか。価値観の多様性などで、自分の住む
地域に対しての考え方が大きく変化しています。生まれた場所や育った場所に愛着や誇り
を持つのは、もはや当然のことではないでしょう。そこで、未来を創る子どもたちに対して
両毛地域を知ってもらい、愛情を芽生えさせ、地域に対する郷土愛を育むことが必要です。
なぜなら、地域の力は地域に対する郷土愛の大きさに比例するからです。両毛6JC のスケ
ールを活かし、子どもたちに両毛に興味・関心を持ってもらう事業を実施します。
【新たな出会いのために】
この両毛6JC には、これまで「両毛族」と呼ばれるメンバーが存在してきました。LOM
の垣根を越えた交流を行うことで、新たな出会いや発見があります。他LOM の地域に行け
ばそこのメンバーを思い出し、また会って話したいと思う。理屈抜きの楽しい出会いの循環
が両毛6JC の交流の根本であり、その出会いが多くの「両毛族」を生んできました。そし
て、その交流には多くの学びもあります。事業の作り方や、考え方などを情報交換し、LOM
へフィードバックすることが出来ます。この知見と友情の広がりこそが両毛6JC の魅力で
す。その魅力を1 人でも多くのメンバーに波及させる事業を実施します。
【おわりに】
今日まで脈々と受け継がれてきた歴史や伝統を引き継ぎ、この両毛6JC をさらに魅力溢
れる協議会にしていきます。近年発生している疫病の影響で、私たちの生活は大きな変化を
余儀なくされました。仕事や家庭で大変なご苦労をされているメンバーもいるでしょう。そ
んな時だからこそ、多くのメンバーと出会い意見を交換し、共に歩んでいきましょう。私た
ちは同じ生活圏だからこそできる話があり、それをきっかけにそれぞれの思いや考え方を
共有できる仲間です。そして、両毛6JC で経験したことをLOM に持ち帰りメンバーに話
して下さい。その経験がLOM を成⾧させ、延いては両毛6JC の成⾧へと繋がります。常
にリーダーは大きく旗を振り続けなければいけません。小さく振っていては旗が見えませ
ん。仮に間違いだとしてもそれが正しいと信じ、大きく旗を振らなければいけません。両毛
6JC があって大変ではなく、両毛6JC があって良かったと思えるように活動してまいりま
す。皆様どうぞ宜しくお願い致します。
≪スローガン≫
魅力溢れる両毛を未来の子どもたちへ、そしてメンバーへ!
≪事業計画≫
- 両毛地域に住む子どもたちに両毛の魅力を伝え、郷土愛を育む事業の実施。
- 会員間の親睦を図り、知見と友情が広がる交流事業の実施。
- 両毛6JC の担いと想いを共有する全体会議の実施。